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レポ2.
医学部生の教科書ガイド。
(10_06/25up, 11_02/21reload)
一応、ストレートに6年間を医学部で過ごした直基君による、
医学部生の教科書ガイドです。
医学部生以外には、なんのこっちゃというもんでしょうが、お付き合いください。
オススメ度を、☆で表しています。
☆:買わなくていい。
☆☆:あっても困らない。
☆☆☆:必要だと思います。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆☆☆:かなり、お勧めです。
生化学
ヴォート生化学 (上下)
(☆☆☆)
生化学の教科書。和訳。
趣味かもしれないけれど、ヴォートはすごくよかった。知りたいこと、全部載っていると感じたし、興味をそそる。
章の最後にある、ちょこっとした問題集とか、
頭をつかって解くのがすごく面白かった。
生物学・分子生物学
the cell 細胞の分子生物学
(☆☆☆)
重い!
いや本当に重量がという意味で重い。(笑)
読み応えたっぷり。全部読むのは無理です。必要なところをかいつまんで使いましょう。
生物学は、初心者から一段上に登ったあとは、これが全てでした。
少なくとも、医学部レベルではこれで十分です。
生物学部だと、基礎すぎるのかもしれませんが。
生理学
標準生理学 (☆☆☆☆)
ギャノング生理学
(☆☆)
標準生理学。
生理学の教科書としてギャノングと標準生理学。
神経系に熱いのが標準生理学。
ざーっと全部をなめるのにちょうどいい正書がギャノング。
生理学っていうのは、実は全部つながっているのです。
それは、人間の体一つを勉強するものなので、あたりまえなのだけれど。
ということで、生理学の本は、一冊全部読まないと意味がない!
部分読みでは意味がない!
というか、医学部入ったら、生理学は基本。
生理学がわかっていたら、医者できると思う。うん。
ということで、どうしても無理だったらシンプル生理学(☆)でいいから、ひとつ丸まま読め。
解剖学
日本人体解剖学 (☆☆☆)
解剖学はなんでもいいからちゃんとした本をひとつ用意するべき。
そして通読するべき。
基本だから。
生理と解剖がわかっていれば、他はどうとでもなるというのが持論。
そして、6年までそれできた。
日本人体は、一通りみるのにちょうどいいボリューム。詳しすぎず、漏れは絶対ない。
組織学・発生学
ムーア人体発生学 (☆☆)
ジュンケイラ組織学 第2版(☆☆)
組織学の教科書は一つ必要でしょう。
ただし、ジュンケイラである必要はないと思います。
自分は、組織学の教科書をもっと悩んで買えばよかったとちょっと後悔しています。
人体発生学は、教科書買う必要あったかな・・・。
図書館で十分だったかもしれません。
微生物学・寄生虫学
標準微生物学 (☆☆☆☆)
標準微生物のいいところは、まんべんなく医系微生物を載せているところ。
過不足なし。
ただし、やはり基礎医学気味。臨床は、それぞれでしっかり学ぶという前提ではかなりオススメの一冊ですね。
細菌は、自分の中で大きく地図のように、グループ分けするといいと思います。
ウイルスも同様。
図説人体寄生虫学 (☆☆)は、その名のとおり。図説。
必ず、見開きの右側が図説で左側が本文。
寄生虫の類は、ビジュアルが大切なので、よいと思います。
薬理学
医系薬理学(☆☆☆☆)
なかなかよいです。
薬の名前の前段階であるところの、分子機構についてのちゃんとした記述があります。
まぁ、生体化学をやってきた僕にとっては、既習の事実ではあるものの、
薬理に特化して必要事項を載せているのは、ありがたい。
標準薬理学は、医学部生の中では使えないことで有名。
病理学
標準病理学 (☆☆)
全然足らない。
全部を網羅しようとして、薄めの内容にしたのに、全部は網羅できていない。
内科で必要とされる、病理学的知識すらカバーしえない。
でもそれをカバーしようとしたら、もっとぶ厚い本になっちゃうのかな。
それはそれで困る。各科別で薄い本を出してくれればいいのに。
たぶん、そうされると全部は買えないし買わないけど。
組織病理アトラス 第5版 文光堂 (☆☆☆)
ある程度、内科、外科を勉強した後ならば、アトラスのように写真をメインで載せてくれれば、
それが一番いいんだと思う。
結局、病理学はビジュアルが大切。感覚的なものだからね。
これは、もっと早くに買って病理学に慣れ親しんでおけばよかったと思う一冊。
統計学
バイオサイエンスの統計学―正しく活用するための実践理論 (☆☆)
統計学の教科書として買ってみた本。
統計学は一応、経済学部時代に修めている(・・・ハズ)ので、
バイオサイエンスに特化した本でいいかなと思ったけど、
なんか、あんまり。
統計の基礎が、アタマから少し抜けてるからだとは思うけど、
それにしても。あんまりだったな。
本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本 (☆☆☆)
統計の基礎をやりたいなら、こっちの本をおすすめ。
この本は、本当にいいよ。
おすすめ。
内科学
内科学 第9版(全5冊) (☆☆☆☆)
いわゆるひとつの、アサクラの内科学。
日本語版の内科の本の一種の最高峰。
まぁ辞書代わりにと思って買いました。
こんだけあれば、まぁ十分だろうって、クラスメイトは言うんだけど、
なんとなく足らない気がするんだ。
全部覚えたら、そりゃ内科医として働くには十分なんだろうが、
なんか、いまいち説明不足感がある。
知りたいところまでもう一歩って感じなんだよなぁ。
神経内科、と血液内科は別建てで何か用意した方がいいと思います。
かといってハリソン(ハリソン内科学
第2版) とかは、世界レベルで有名な本だけど、
日本の疫学は載ってないし、
第一に、重くて運べないし。
とりあえず、この本を読み倒すことにします。
外科
標準外科学 第11版 (☆☆☆)
授業でやっているかぎり、外科の授業内容なんて、内科で言ってたことをユルくしただけだし、
正直どーでもいいとおもってたんだけど、テスト勉強するうちに気づいた。
外科はやっぱり外科だった。べつもの。
で、別物ゆえに、教科書も別建てで必要だった。
外科学ひとつおさえておこうかと買ったけれど、「疾患」に関しては、内科で勉強するので、
外科の目線では、どう見るのかについてもっと掘り下げてほしかったかも。
産婦人科
標準産科婦人科学 (☆☆☆)
産婦人科も特殊分野。別建てで、勉強する必要がある。
産科、婦人科、乳腺までカバーしてくれているので、標準産婦人科にしたけれど、
なんとなくまとまりが悪い気がするのはなんでだろう。
学問として楽しみたいわけじゃなければ、STEPとかの方がよっぽどわかりやすいのかもしれない
と思いました。
小児科
標準小児科学 第7版 (☆☆☆)
あらゆる疾患と、すこしずつ関わるのが小児科。(または高齢医学)
だから、教科書を買ったのだけれど、なんとなく、うーん。
教科書は必要です。それは絶対。
「標準」を名乗るのならば、もっと小児科だけで扱うことに、絞ってほしかったかも。
神経内科・脳神経外科
標準脳神経外科学(☆☆☆)
脳神経外科学。脳外(のうげ)。
外科で扱っておらず、別建ての脳神経外科学。
別建てにするだけの重要性と、量があるってことですけど、
買う学生にとっては、増える重量、かさむ費用。・・・ふぅ。
でも、わっかりづらい神経系の疾患も、外科視点でみればわりと分かりやすかった。
医学生・研修医のための神経内科学 (☆☆☆☆)
わかりにくい神経内科を、うまくまとめていてくれる本。
お勧めです。これは良いですよ。すごい。
その他マイナー系
標準整形外科学(☆☆)
整形外科、苦手です。
でも、興味はあるので、教科書をしっかり読もうと思ったのです。
さらに苦手意識が強まったのは、内緒です。
もっと体系化して、まとめてくれればいいのに、散文的。
TEXT麻酔・蘇生学 (☆☆)
いまいち。
麻酔の勉強なんてどれも一緒かなと思い、表紙に惹かれて買ってしまったけれど、
麻酔と蘇生を一緒にして、正書にしてっていうところに無理があったのか、
知りたいところまであと一歩。よくわからず。
結局、両方ともSTEPを買うことになったのでした。(下参照)
New耳鼻咽喉科・頭頚部外科学
(☆☆)
大枠をとらえるのに十分。国家試験に対応しているかといえば、そうでもない。
最新かといわれれば、そうでもない。
広く。浅く。STEPにすればよかったかなと思う。
TEXT眼科学
(☆☆)
眼科って、まとめるの大変なのかな?って思ってしまった。
内科ほど、体系だってないのかな?マイナー全てに言えることなのだが。
ゆえに、目次がこう、なんていうか。気持ち悪い。
それでも、自分なりに読み方を考えて、まとめて、利用しました。
臨床法医学テキスト
(☆☆)
買えと言われて、買ってはみたものの。
どうかな、あんまり参考にして勉強した覚えはない。
分からないときに、見る辞書としても・・・?
法医学自体は面白いと思います。
正書っぽくないもの
試験に受かればいいかなというレベルの分野はSTEPを買うことにしました。
馬鹿にすることなかれ。
ものによっては、十分な知識を得られます。
STEP 麻酔科 (☆☆☆)
麻酔科のSTEPは他のSTEPと比べて異端。ひとつの物語のように、麻酔に必要な流れを知識化している。麻酔概略を知るには、必要十分。
STEP皮膚科 (☆☆)
皮膚科医には、なりません。
だから、国家試験にうかるレベル、医者として最低限レベルでいいかなと思い、どうせならビジュアル的に、いっぱいいろんなものを見た方が、勉強になるだろうと思った結果行きついた先は、
結局STEPだったというなんともはや。
STEP 泌尿器科
(☆☆)
泌尿器科。
特殊過ぎて、とっつきにくかったんだけど、
STEPを読めばなにが重要で、何はほっといていいかが、わかった気がする。
テストの点はあまり良くなかったが。
STEP 精神科
(☆☆☆)
精神という目に見えないものをあいてにするときに、どういうスタンスでみればいいのかと
いうのに迷うとき、分かりやすい指針にはなってくれました。
深い知識は選らないないが、国家試験レベルならば、これで十分かと思います。
すこし、精神科に興味をもちました。
STEP 救急医学
(☆☆)
救急医学は、教科書になりにくい!
なんでだろう。「最新」のトピックが目まぐるしく変わって、正書化されるころには、
古いものになってしまう。なので、体系化される前に、次々と変化してしまう。
それをだれもまとめようとしない。まとめられない。まとめることに意味がない。
だから、いい教科書がない。
のだと思う。
僕からのアドバイスは、最低限の知識を勉強したあとは、「救急はセンスで乗りきれ」です。
国家試験対策および問題集
Question Bank(各種)
(☆☆☆☆)
医師国家試験対策問題・解説集。QuestionBank
メジャーx3、小児科と産婦人科、マイナー、必修対策、公衆衛生。
各種あります。
とりあえず、5年生までに終わらせておくと、6年生はけっこう余裕。
とか言うと、たぶん、医学部生から怒られる。 (終わらない人もいるから。)
まぁ、これが、「答えが出せる」だけじゃなくて、意味が解った上で「答えられる」状態に
なれば、医師国家試験は受かりますよ。
subnote
(☆☆☆☆)
リンクを張っておいてなんなんですけど、必ず
最新版を買ってください。
いつ、最新版がでるかは、Medic mediaのサイトをチェック。
Medic mediaは基本的に信用してないんだけれど、この本は良いです。
国家試験的にも十分だし、僕も含めて「社会」に疎い医学馬鹿に、
日本とは、社会とは、医療とは、何の上にたつものなのかを
ゆるやかに教えてくれます。
ただし、国家試験直前に読む人がおおいので、みんな通読はしない。
おもしろいのになぁ←経済学部卒の視点。
CD
ナースのためのCDによる呼吸音聴診トレーニング(☆)
別にナースになるわけではありませんが、呼吸音のCDでのイメージが欲しくて購入。
すごくわかりやすく解説してくれていると思います。
学生レベルならこれで十分じゃないかな。
イラストレイテッド 心電図を読む―鑑別に迷わないために
(☆☆☆)
心電図は読めた方がいい。というか基本なので読めなきゃだめ。
ただ、まぁ、分かりづらいよね、最初は。
好きだったり、得意だったりして、はまっていくのは、
理論的にどうしてそうなるかが、分かってしまったあとなら簡単なのだけれど、
そうでない人には、とりあえず分かりやすいものから、導入するのがいいのではないでしょうか。
自分は、これはまぁまぁいいと思いました。
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